1LDKで同棲をして1年が経過した建築士女子のWindyです。
本日は、2人暮らしでも快適に住める1LDKの間取り条件についてお話ししたいと思います。
2人暮らしを始めるときに家を探すのはわくわくしますよね!
もちろん広い家に住めるに越したことはないですが、家探しの過程で様々な事情があり、1LDKに絞って家探しをする方も多いのではないでしょうか。
私も家探しの時に全然予算が合わなくて、2LDKの家は断念したよ
しかし、2人暮らしで1LDKの住まいを選ぶ際には注意するべき落とし穴があります。
それは、1LDKには、1人暮らしを想定して設計されている物件が数多く存在しているということ。
私は不動産会社で数年ほどマンション開発に携わっていたので、その経験からも実感として感じています
1人暮らし想定の方が、作り手にとって都合がええ場合があるんよな…
そのため、本来は1人暮らし向きの間取りにも関わらず、気づかずに2人で入居してしまうと、
- 部屋がやたらと狭く感じる
- 家具が置けない
- モノが収納しきれなくてあふれる
- イライラしたりケンカが増える
ということになってしまいかねません。
そこで今回は、2人暮らしで快適に日々を過ごしていくための1LDKの間取りを選ぶポイントについて、建築士の私としての観点も踏まえながらお伝えしたいと思います。
初めに結論を述べますと、2人暮らしのための1LDKの間取りを選ぶポイントは次の4つです。
- 45㎡以上の広さ
- 寝室に2人用のベッドが置ける
- 2人分のクローゼットが確保されている
- 廊下が長すぎない
どれも家探しをする上で大事なポイントだと思っています。
各項目について具体的なイメージをつかみやすいよう、間取りの例を掲載しながら詳しく説明しておりますので、ご自身の家探しの参考書としてご活用いただければと思います。
また、記事の最後には、狭い30㎡台のお部屋の場合でも、快適な2人暮らしができそうなプランの条件や間取りの例について紹介しています。
- 家賃を抑えるため1LDKの家を探している
- 2人暮らしで快適に住める間取りの特徴を知りたい
- 同棲を成功させてラブラブのままゴールインしたい
2人の住まい探しを失敗しないヒントをたくさん盛り込んでおりますので、ぜひ最後までご覧ください!
1.45㎡以上の広さがあると安心
2人暮らし用の1LDKの間取りを選ぶポイント1つ目は、45㎡以上の広さのお部屋を選ぶことです。
元も子もない話ですが、やはり住戸全体が広い方がリビングも寝室も広くなりますし、収納も多く確保できます。
1LDKの間取りに2人で住むのであれば、私の肌感覚ですが45㎡が目安のラインかなと感じます。
45㎡以上なら2人でも住みやすそうな間取りがぐっと多い印象だよ
これから新居を探す際には、45㎡以上、少なくとも40㎡以上の条件で検索することをおすすめします。
具体的に、45㎡以上の間取り例を2つ紹介します。
間取り例①:45㎡あるとLDK12畳、洋室6畳、充実した収納が叶う
こちらは45㎡の間取りです。
実は、私が今住んでいる間取りがこちらになります
実際に住んでいても、これはなかなか秀逸な間取りだなあと感じます。
LDKは12畳、洋室は6畳あります。45㎡あればこれだけの部屋の広さが確保できるんですよね。
加えてこの間取りの優れていると思う部分は、収納が豊富なところ。
ウォークインクローゼットに加えて、廊下とキッチン裏の2ヵ所にも収納があります。
これにはめちゃめちゃ助かってますね。
やはり45㎡の広さがあるおかげで、充実した収納が叶っているのだと感じます。
とはいえ1LDKやったら狭いなって思うことはないん?
もちろん「もう一部屋ほしいなあ」と思うことはあるよ
45㎡は十分な広さがあるとはいえ、不満を感じることはあります。
1LDKは、部屋がリビングと寝室しかないので、日中の活動時間はリビングで場所を譲り合って過ごさなければなりません。
一方がダイニングテーブルでパソコン作業をしてたりすると「あともう1部屋があったらなあ」「書斎スペースがほしいなあ」とはよく思いますね。
だけど部屋自体は十分な広さがあるので、空間自体が狭いとか、圧迫感があると感じることはないですね。
間取り例②:47㎡で部屋が広々。WICが贅沢に2つも
45㎡以上の間取りの例をもう一つ紹介します。
こちらは47㎡の間取りです。こちらもLDK12畳、寝室6畳と、部屋は十分な広さが確保されています。
ウォークインクローゼットが2つあってうらやましいです。
大きい収納が2つあれば、収納場所を2人で明確に分けることができるね
ケンカにならへんな
2.寝室に2人用のベッドが置ける
2人暮らし用の1LDKの間取りを選ぶポイント2つ目は、寝室に大きなベッドが置ける広さがあるかという点です。
1LDKの間取りでは、洋室を寝室として使うケースが多いかと思います。
少なくともダブルサイズ(幅1.4m)以上のベッドが置けるスペースがあるかどうかを確認しましょう。
2人の人間が同じ屋根の下で寝食を共にする上で、睡眠のストレスはあなどれません。
毎日毎晩小さいベッドに大のおとなが2人で寝るのは、本当に避けた方がいいです。
ちなみに私はクイーンサイズ(幅1.6m)のベッドを使っているよ
大きいベッドの方がゆとりがあるので、睡眠時にストレスを感じなくて済みます。
それでは、洋室へのベッドの置きやすさに注目して、間取りの例を3つ紹介します。
間取り例①:正方形に近い寝室はベッドを置きやすい
寝室は、細長い部屋よりも正方形に近い形状の部屋の方が、ベッドが置きやすいことが多いです。
この間取りの事例であれば、ベッドを置いた際に、足元と左右に通路が確保できそうです。
理想的な寝室の形だね
間取り例②:細長い寝室は通路が取れないので注意
細長い形状の寝室には注意が必要です。
細長い部屋でも、部屋の幅が十分にあれば、ダブルサイズやクイーンサイズ以上のベッドは設置できると思います。
この間取りの例の場合だと、ベッドの頭を窓側にもっていけば配置できそうだね
しかし、細長い部屋の場合は、ベッドの両脇に通路が確保できないことがあります。
通路が確保できないと、ベッドに入るためにはベッドの足元からにじり寄るか、ダイビングしなければいけません。
一方が先に寝てたら、もう一方がベッドに入る時に起こしてしまいそうだよね…
同居人と寝る時間がずれている場合は特にやっかいやな
間取り例③:そもそも2人用のベッドを置けない1LDKが存在する
さらに気をつけなければならないのは、そもそも2人用のベッドを置けないような1LDKの間取りも存在することです。
1人暮らしを想定してプランニングされている1LDKの場合は、ダブルサイズのベッドも置けない寝室になっていることもあるよ
間取り図を見たときにベッドが置けそうか不安になった場合は、契約前の内覧時にメジャーで測って、スペースを確認しておくことをおすすめします。
3.2人分の服を入れられるクローゼットがある
2人暮らし用の1LDKの間取りを選ぶポイント3つ目は、2人分の服が収納できる十分な大きさのクローゼットがあるかです。
モノが入らない、服が散らかしっぱなし、といったような日々のいさかいを避けるためにも、大人2人分の持ち物がきちんと片づけられそうかよくよくチェックしましょう。
間取り例として、ウォークインクローゼットの事例と、普通のクローゼットの事例を紹介します。
間取り例①:ウォークインクローゼットはハンガーパイプの長さを確認する
ウォークインクローゼットは、服がかけられるハンガーパイプの長さが実質どれくらいあるかを確認しておくことをおすすめします。
わたしが今住んでいる家を例としてお話しします。
わが家のウォークインクローゼットは向かい合わせにハンガーパイプが2本ついています。
1本が90cmくらいの長さなので、2人分の合計で180cmくらいのハンガーパイプが使えるという計算になります。
片側のハンガーパイプ下に衣装ケースを置いて、ちょうどぎりぎり2人分の収納量という印象だよ
クローゼットの大きさの目安として参考にしてな
注意しなければならないのが、ウォークインクローゼットでもそこまで収納量がない場合があるということです。
例えば、L字にハンガーパイプが設置されているウォークインクローゼット。
角の部分は片方のハンガーパイプしか服を吊るせないので、収納量が落ちてしまいますよね。
ウォークインクローゼットという名称に惑わされず、2人分の服が十分入りそうかという観点でチェックしましょう。
間取り例②:クローゼットが2箱あると快適
こちらは、ウォークインクローゼットがなくても、クローゼットだけでも十分な収納が確保されている間取りの例になります。
クローゼットが2箱あることで、人別の明確に収納を分けることができていいですね。
陣取りでケンカにならんでえぇよな
4.廊下が長すぎる間取りは避ける
2人暮らし用の1LDKの間取りを選ぶポイント4つ目は、廊下が長すぎないということです。
1LDKはコンパクトな家なので、廊下が長いとどうしても全体の間取りに響いてしまいます。
特に、広さが45㎡に満たないのに廊下がやたらと長い場合は注意が必要だよ
間取り例①:リビングまでの廊下が長い間取り
こちらの間取りは、廊下から寝室に入ることができるので、寝室の独立性を保ちやすいプランになっています。
しかし、廊下が長くなってしまっている分、どうしてもリビングの広さや収納の大きさが狭められてしまっていると感じました。
間取り例②:玄関が端に寄っている間取り
こちらは玄関が住戸の中央ではなく、端に寄せた位置に計画されている間取りです。
タワーマンションなどの高級マンション、分譲マンションでよく見る間取りだね
玄関が片側に寄っている分、廊下が長くなってしまいます。
49㎡もの広さがある間取りなのですが、2人で暮らすには全体の広さの割に、リビングや収納がそこまで大きくない印象を受けました。
このような間取りは、玄関の独立性が高くて素敵ではあるのですが、「家賃を抑えて1LDKに2人で暮らしたい」という場合はあまりおすすめできないパターンです。
どうしても家賃を抑えたいなら「奇跡の30㎡台」を狙う【超レア】
2人暮らしで1LDKを選ぶ際のポイントとして、1つ目に「45㎡以上の部屋」という条件をお伝えしました。
しかし、中には45㎡に満たなくても、なんならわずか30㎡台の広さでも、「これなら2人でも住めそうだな」と思える間取りが存在します。
狭い分家賃が抑えられるので、かなりお得な間取りと言えます。
しかしながら、30㎡台というと大半が1人暮らし用の間取りとなっているので、2人でも住めそうな間取りを発見する機会は極めてまれです。
非常にレアなので、私は「奇跡の30㎡台」と呼んでいるよ
(え?なに言うてんの?)
なかなか数が少ないのでお目にかかれるチャンスは少ないですが、2人でも暮らせる30㎡台1LDKの間取りの条件をご紹介したいと思います。
- 狭くてもいいから家賃を抑えたい
- 新居探しに時間をかけてもいい
という方は参考にして下さい!
運がよければ「奇跡の30㎡台」に出会えるかもしれないよ!
(どういうテンションなん?)
条件1 リビングから各部屋に入る部屋配置になっている
2人でも暮らせる30㎡台1LDKの間取りの条件1つ目は、リビングから各部屋に入る部屋配置になっていることです。
こちらは38㎡の間取りですが、住戸の中央にリビングがあり、そこから寝室や洗面室に移動できるようになっています。
こういう間取りは廊下が短くなるので、間取りの効率がものすごくいいんだよ
ただし、注意点もあります。
リビングのあちこちに扉があるため、家具配置にかなりの制約が出ます。
扉の前を避けて家具をレイアウトしなければいけないので、けっこう考えないといけないと思います。
大型のテーブルやソファは置けないかもしれないね
条件2 廊下が超短い
2人でも暮らせる30㎡台1LDKの間取りの条件2つ目は、廊下が極端に短いことです。
ただでさえ30㎡台は面積が限られているので、廊下にスペースを割いている余裕はありません。
こちらは38㎡の間取りですが、廊下はもはや1マス分になっていますね。
すごく秀逸なプランだと思います。
条件3 寝室の広さと収納の大きさは十分にある
2人でも暮らせる30㎡台1LDKの間取りの条件3つ目は、 寝室の広さと収納の大きさが十分にあることです。
先にお伝えしたのと同様、
- ダブルサイズ以上のベッドが置けること
- 2人分の服が収納できるクローゼットがあること
これらを満たしていることが、2人で暮らせる上での必須条件となります。
例として紹介するこちらは、なんと33㎡の間取りです。
1LDKというよりは、もはや1DKの間取りだね
非常にコンパクトなプランではあるのですが、寝室には大きなベッドが置けるスペースと、2人分の服が収納できるクローゼットが確保されています。
ダイニングは狭いので、ソファーの設置は諦めなければならないかもしれませんが、なんとか2人でもつつましく暮らしていけるのでは、と感じました。
まとめ
2人暮らしでも快適に住める1LDKの間取り条件
- 45㎡以上の広さ
- 寝室に2人用のベッドが置ける
- 2人分のクローゼットが確保されている
- 廊下が長すぎない
本日は、2人暮らしで快適に日々を過ごしていくための1LDKの間取りを選ぶポイントについてお伝えしました。
これから新居を探す方は参考にしていただければと思います!
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