学生の時のモノって思い入れがありますよね。
捨てられずについつい取っておいてあるという人、けっこういるのではないでしょうか。
教科書とか、テストの答案、通知表、時間をかけて作成したレポートや論文。
絵画とか工作の作品とか、何かのコンクールで受賞した時のトロフィーや表彰状。
あとは今はもう着られない制服とか、部活のユニフォームとか。
あの時頑張った記憶だったり、青春時代を共に過ごした思い出が染みついているような気がして、手放し難い。
とはいえ、自分の部屋の収納には限界があるし、なんとなくいつまでも昔のモノを持ち続けていることへの後ろめたさがある…。
そのように悩んでいる人に向けて、学生時代の思い出品を捨てるか残すかどうかすっきり判断するために役立つ質問を3つご紹介したいと思います!
私も捨てるかどうか迷っていた学生の時のモノがありました。
実際にその3つの問いかけを使って考えてみたところ、
「やっぱりこれは自分にとって大切なものだ」と改めて気づいて腹落ちすることができ、
自信を持って、そのモノを持ち続けようという決断をすることができたのです。
先にお伝えしてしまうと、その3つの質問とは次の内容です。
- 見つめたり触ったりするとどんな気持ちになるか?
- 「今」の私を幸せにしてくれるか?
- モノが話せるとしたら何と言うか?
このあとそれぞれの質問について詳しい説明と、実際に私がどんなことを考えたのかについて紹介したいと思います。
もしあなたが今、
思い出があって捨てられない…
でも捨てるべき?捨てなあかんよね、あぁどないしよ…
と判断できない宙ぶらりんな状態で悩んでいるのであれば、その状況から脱却するためにもぜひ最後までお読みください!
見つめたり触ったりするとどんな気持ちになるか?
捨てるか悩んでいるモノがあるのであれば、まず1番目にそのモノとしっかり向き合ってみるというのをやってみてほしいです。
そして、どんな気持ちになるか?どんな感情がわき出てくるか?というのを感じてみてください。
捨てるか悩んでいるものって、大概収納の奥にしまい込まれていたり、部屋になんとなくおいたままになっているのではないでしょうか。
私の場合、それはリビングのピアノの上に放置されていました。
ピアノの鍵盤の上に段ボール箱が置きっぱなし…
私が捨てるかどうか悩んでいたのは、大学(建築系)の授業で作った模型です。
しまい込むと忘れてしまうと思ったので、目に見える場所に置いておいたものの、長らくほったらかしにしていたせいで風景と化していました。(おい)
このままではいかんので、改めてそれと向き合ってみることにしたのです。
私は椅子に座り、箱から模型を取り出してじっと眺めてみました。
そのようにして感じたのは、「やっぱりこの建築模型が好き」という素直な気持ちでした。
模型って私にとってはかわいいんです。家具やクローゼットのような細かい部分まで作り込んでいて、ミニチュアの家のおもちゃみたいにじーっと眺めていられる。
決して、
「なんとなく罪悪感があって捨てられない」
「思い出品だから取っておかないといけない気がする」
というような後ろ向きな感情ではないことがはっきりと自覚できたんです。
なので、あなたにもしっかりとモノに向き合ってみるということをオススメしたいです。
手で触ってみたり、じっと見つめてみたりすることで、改めてそのモノに対する意識を向けてみる。
そして、どんな気持ちになるのかゆっくりと味わってみてほしいのです。
「今」の私を幸せにしてくれるか?
思い出品は過去の思いを呼び出すモノ
次に考えてほしいのは、その思い出品を持ち続けることで「今」の自分を幸せにしてくれるか?という点です。
思い出品というのは、過去の出来事や感情と密接に結びついています。
その字のごとく、まさに”過去の「思い」を呼び「出させる」モノ”と言えるのではないでしょうか。
では、そうして過去の記憶を呼び起こすことで、元気になったり気力が満ちたりといったように、「今」の私は幸せな気持ちを感じられるのだろうか、というのを考えてみてほしいのです。
私の場合、学生時代に作った模型を見ると、ここに工夫したんだよなあというポイントが色々と思い出されてきます。
まだまだ未熟で甘い部分はあるし、先生に言われた通りに作った部分もあるけれど、自分の意志やこだわりが散りばめられていて、ささやかですが誇らしい気持ちになります。
同じモノでも呼び起こされる記憶は人によって違う
建築模型というのは特殊な例だと思いますので、他の思い出品のケースについても考えてみましょう。
例えば、学生時代の部活動で勝利した時のトロフィーがあった場合。
玄関にしゃんと飾ってあって、それを見るたびに自分が情熱を持って取り組んでいたことや、継続して諦めなかったことを思い出し、自信がわいてくる。
こんな場合は、過去のモノが「今」の自分を元気づけている、ポジティブなパワーを与えている状態と言えそうです。
一方で、同じトロフィーでも、親に言われて嫌々やってたんだとか、厳しい練習が苦痛で仕方なかったんだとか。
あるいは、あの頃は輝いていたけれど、今の自分は無気力に過ごしていて、過去と対比して落ち込んでしまうとか。
そういうネガティブな気持ちになるのであれば、その人にとってはそのトロフィーを持ち続けない方がいいと思いませんか。
モノが話せるとしたら何と言うか?
最後に、思い出品を残すか捨てるか決断する上で、結構役に立つ質問を紹介します。
それは、「モノが話せるとしたら何と言うか」です。
今、あなたを悩ませている、捨てるかどうか決めかねている思い出品。
その子が話せたら何と言うでしょうか。
例えば、学生時代の教科書やノート類が、段ボールに詰められて押し入れの奥にしまわれていたとしましょう。
彼らは押し入れの奥で息をひそめながら、こんなことを言うのではないでしょうか。
ずっと真っ暗で、もう何年も日の光を見ていないなあ…
空気がよどんでいて息苦しいよ。
うっすらかび臭いな…。おれの身体にもかびが生えてきているんだろうか…
こんなことを言いそうだと考えたら、一刻も早く押し入れから出してあげよう!と思えるのではないでしょうか。
このように、モノの気持ちになってみるというのは、モノを残すか決める上で有効な方法の1つになります。
残すと決めたなら丁寧に扱おう
思い出品を残すと決めたのであれば、収納の奥にしまい込んで何年も封印するのではなく、ぜひ日頃から目に入るように飾ってみてください。
私の場合、建築模型を箱に入れたまま長らくピアノの上に放置してしまっている状態でした。
引越し以来ですので、ほぼ1年間もほったらかし…。
残すと決めたからには、この状態でいいわけがありません。
そこで検討した末、本棚に見える形でおさめることにしました。
模型箱の一面を取り外し、いつでも見えるように。
そして、開けた面をプラスチックの板(お菓子の箱を切り取ったもの)でふさぎ、ほこりよけにしました。
簡易的ですが立派なショーケースの出来上がりです。
これで見るたびに私も元気がもらえますし、この模型も胸を張って過ごすことができるでしょう。
せっかく思い出があって大切なモノなのですから、もしあなたが残すと決めたのであれば、それが最大限生かされるような残し方をぜひ考えてみてください。
まとめ
思い出品を残すかどうか決めるのに役立つ3つの質問
- 見つめたり触ったりするとどんな気持ちになるか?
- 「今」の私を幸せにしてくれるか?
- モノが話せるとしたら何と言うか?
学生時代を共に過ごした大切な思い出品。
残すことになってもお別れすることになっても、納得して決断ができるよう今回紹介した3つの質問をぜひ活用してみてください!
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