地中図書館|ランドスケープに溶け込んだ、建築的要素を感じない建築【建築見学レポート/千葉】

地中図書館スキルアップのヒント
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こんにちは。30代一級建築士女子のWindyです。

今日は、撮影した建物の写真を紹介します!

紹介する建物は、千葉県木更津市にある中村拓志 & NAP建築設計事務所さん設計の「地中図書館」です。

屋根緑化を採用し大地と一体になったような建物で、2023年6月号の新建築にも掲載されています。

中~大規模建築物の設計実務者である私が気になるポイントを中心に見ていきますので、

設計者ならではのニッチな視点をお楽しみいただけると幸いです~

地中図書館/Library in the Earthの概要
  • 所在地:千葉県木更津市矢那2503
  • 最寄駅:「木更津」駅からバス「クルックフィールズ入口」下車
  • 竣工:2022年
  • 設計:中村拓志 & NAP建築設計事務所さん
  • 施工:住友林業さん
  • 延べ面積:113.09㎡
  • 構造:RC造(一部木造)
  • 規模:地上1階建

地中図書館は自然豊かな施設「KURKKUFIELDS」内にあるよ

クルックフィールズ

地中図書館は、農業生産法人が運営する施設「KURKKUFIELDS(クルックフィールズ)」内にあります。

筆者
筆者

農作業や宿泊、畑で取れた食材を使った食事といった体験ができるよ

クルックフィールズ

東京から行く場合は、東京湾アクアラインを渡ってアクセスするのが行きやすいかなと。

東京駅八重洲口から最寄りのバス停まで行く高速バスがあったので、それに乗って訪問しました。

くもさん
くもさん

車が無くてもバスだけで行けんことなかったで

うっかり見落とすぐらい大地に溶け込んだ建築

地中図書館のアプローチ

クルックフィールズのゲートを通り、施設エリアの真ん中付近を目指して歩いていきます。

地中図書館のアプローチ

すると、何やらかわいらしい看板と細道が。

筆者
筆者

気にせず歩いていると見落とすぐらいだったよ

地中図書館のアプローチ

おお?

地中図書館のアプローチ

おおう?!

地中図書館の外観

なにこれー!?!?

くもさん
くもさん

わけわからんもんがある…!

もうね、まわりの緑の中になじみすぎていて。

一般的な建物の概念とぜんぜん違うもので、衝撃。

地中図書館の外観

中央の広場から建物を見ると、周囲をぐるっと囲まれた感覚になります。

サッシ側に柱を設けないよう、片持ちの屋根スラブによって構造を構成しているんだって。

地中図書館の外観

入口のところのアップ。

出入口の上部のみ、親切に軒樋がつけられている。

地中図書館の軒樋

竹製の軒樋。

近づくとこんな感じ。

屋根のもふもふした芝生は、軒先まで包んでいるんだけど。

地中図書館の軒先

わかるかな??

芝生がメッシュで支えられたシート状になっていて、巻き込んであるの。

ビスでがしっと固定されている。

地中図書館の外観

建物側から小道の方を見るとこんな感じ。

リング状の建物に囲まれてすっぽり空いた空間になっている。

くもさん
くもさん

建物と呼んでいいのか、不思議な造形物やなあ…

光差す、いつまでも滞在したくなるライブラリー空間

地中図書館の内観

内部空間は、地形に合わせて端の方の天井がだんだん低くなっています。

筆者
筆者

家具の中にあるソファが、おこもり感があっていいね

地中図書館の内観

室内にいても外と視覚的に繋がっている感覚を受けます。

サッシが土左官の天井の中にめりこむように取り付けられていて、

天井と軒天が連続的に見えるように工夫されています。

地中図書館の内観

こんな読書スペースもあります。

筆者
筆者

天窓から日の光が落ちてきているよ

地中図書館の照明

書庫の中に本型の照明器具が仕込まれています。

これ、照明部分が抜き差しできて、光の加減が変わるんです。

くもさん
くもさん

おしゃれや…

天に伸びる読み聞かせホール

地中図書館の内観

書架スペースの中央部に、奥へ伸びる通路があります。

地中図書館の内観

その先は、ドームのような屋根で覆われた読み聞かせホール。

くもさん
くもさん

うおお

大地に抑え込まれたような書架スペースとは打って変わって、

地面を突き破って空に向かっていくような空間です。

地中図書館の内観

階段状のベンチがあり、座って本を読むことができます。

地中図書館の内観

ベンチや床はコルク製なのだとか。

地中図書館の内観

蹴込みのところに家具コンセントがつけららえており、配慮が行き届いています。

地中図書館の内観

本棚の縦枠が天井に向かって伸び、ひねられて空間を構成している。

地中図書館の内観

本棚の楯枠自体が構造になっているらしい。

部材同士が互いに支え合っている関係になっているとか。

筆者
筆者

「レシプロカル構造」というらしいよ

地中図書館の内観

天窓の光が床に落ちている。

ここにずっと滞在していれば、刻一刻と光の位置が移動していくのがわかるんだろう。

筆者
筆者

いい空間体験ができる建物だったよ

日常から切り離されて身体感覚を取り戻せる「KURKKUFIELDS」

ここまで地中図書館のレポートをしましたが、

地中図書館がある施設「KURKKUFIELDS(クルックフィールズ)」も、とてもよい場所だったのでちょこっと紹介します!

クルックフィールズ

まず、とにかく広い。

施設全体はとても広く、東京ドーム6つ分もあるとのこと。

見渡す限り自然に囲まれており、都会の喧騒から離れてとてもリフレッシュすることができました。

クルックフィールズ

農業だけでなく酪農もされており、レストランでは水牛の乳から作られたカマンベールチーズのマルゲリータを食べることができます。

筆者
筆者

水牛のカマンベールチーズを作っているのは日本でここのみらしいよ

クルックフィールズ

7月下旬に訪問したのですが、ちょうどひまわりの見頃の季節でした。

筆者
筆者

暑かったけど、緑が青々としていてよかったよ

まとめ

本日の知恵ノート

地中図書館の建築的みどころ!

  • 屋根緑化と大地と一体に感じられる建築の作り方
  • 天に伸びるレシプロカル構造の読み聞かせホール
  • クルックフィールズで農業体験や美味しい食事も楽しんで!

他ではなかなか見られない、自然に溶け込んだような建築は一見の価値ありです!

筆者
筆者

休日を利用してぜひ訪問してみて下さい~

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