こんにちは。30代一級建築士女子のWindyです。
今日は、撮影した建物の写真を紹介します!
紹介する建物は、京都市左京区にある「国立京都国際会館」です。
日本で初めてコンペ方式で案の募集が行われた、大谷幸夫設計のモダニズム建築の代表作です。
建築士で意匠設計実務者である私が気になるポイントを中心に見ていきますので、
設計者ならではのニッチな視点をお楽しみいただけると幸いです~
- 所在地:京都府京都市左京区岩倉大鷺町422
- 最寄駅:京阪市営地下鉄烏丸線「国際会館」駅
- 竣工:1966年(昭和41年)
- 設計:大谷幸夫さん
- 施工:大成建設さん
- 延べ面積:約51,000㎡
- 構造:SRC造(一部RC造)
- 規模:地下1階、地上6階建
約68.2°に傾斜した外壁が印象的なファサード

京都市営地下鉄「国際会館」駅を下りてすぐ、
歩いていくと見えてくる建物の姿にまず驚きます。

かっこいー
斜めで構成された外壁が特徴的です。

計画地は京都郊外、周囲は穏やかな山間の風景が広がっています。
建物を直方体にせず台形の断面で計画したのは、周辺の山々を圧迫するのを緩和するためだそうです。

確かに、まシカクの建物がどんとあったら異質な感じがあったかも…

有無を言わさない存在感。

振り返ると、ホテル「ザ・プリンス京都宝ヶ池」が見えます。

村野藤吾設計の建物で、こちらも見ごたえがあるよ


豪快な雨どい。
といを躯体でつくるというスケール感よ。

外壁の仕上げはキャストストーン(人造石)の「小叩き仕上げ」という仕上げです。
建物内のかなりの部分にこの仕上げが用いられていました。

職人さんによる手作業の仕上げ方だよ

この大面積で採用したとか信じられへんな…

エントランスを入って、正面に見える廊下。
ここは当初半屋外の空間だったそうです。

左型の建物が1973年の第2期工事で増築されたんだって

溝に埋め込まれたコンセントを発見。
非公式のコミュニケーションを促した高低差のあるロビー

建物の中央部は、大空間のロビーが広がっています。

この建物では、ホールやロビーなどの大部屋は、部屋の断面が台形になっています。
底面が大きいことで室として必要な広さを確保する一方、上部をすぼめることで気積が減って空調効率を高めることができる。
合理的な考え方になっているそうです。

なるほど〜

言われてみれば、理にかなってるな

ロビーは、会議の合間に出席者が休憩をしたり、他の参加者と交流をしたりする重要な空間。

床に高低差がついていたり、柱で視線の抜けないスペースがあることで、
公式の会議では話題にならないような、非公式の会話を促す意図があるそうです。

ジャパニーズモダンと呼ばれる家具デザインを行ったのは、剣持 勇さん。

近代インテリアデザインの先駆者で、世界のデザイン界に日本的美学の地位を築いた人なんだって。

天井の照明が、折り鶴のようなモチーフになっています。

それにしても、

独特なデザインの手摺なんよなあ。

この造形、どうやったら思いつくん??

段差を下りた先は、カフェになっています。

カフェ席から池の水面が眺められます。
宝ヶ池の風景との連続性を考慮して設けられた人造池のある庭園

建物を出て、外にやってきました。
青々とした木々を背景に、池が広がっています。

この池は「幸が池」というのですが、
宝ヶ池の風景の風景との連続性を考慮して設けられた人造池なのだとか。

池までつくったんか…!

欄干が渡されており散策することができます。

池の反対側から建物を撮影した写真。

白鳥さんがいました。

庭園の出入口の横、雨を流す竪といに、

竪といを支持する苦労の跡が見られたため、撮りました。

2本をどうにか連結させて固定してるね
まとめ

国立京都国際会館の建築的みどころ!
- 台形を組み合わせて構成された建物計画
- 贅沢な段差のあるロビー空間
- 宝ヶ池の景色と調和する庭園
戦後、日本が国際的に追いつこうとしていた時代に建てられたモダニズム建築。
圧倒のスケール感とディテールは一見の価値ありです!

一般開放日が設定されているので、訪問する際は事前にホームページ等でカレンダーを確認してね!

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